ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ファーゴ」@AmazonPrime

 

200927 FARGO 1996年の同名のハリウッド作品に着想してテレビドラマ化して成功し、シーズン4は現在全米で放映中で、日本ではまだ見られない。

ハリウッド作品(監督はジョエル・コーエン)は映画館で見ているが、かなり笑えるどす黒いクライム作品で、主役の警察官を演じたフランシス・マクドーマンドの演技が強いインパクトを残した。

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全編を通して常に冬という変わった設定が話題になった。

シーズン1から3まで、10エピソードずつで全30話を見たが、シーズン1の評価を10とすると、シーズン2は7、さらにシーズン3は5という評価で、やはりこれだけの長編にするには、無理が重なっているということだろうか。

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このシーズン1がほぼ96年の映画と同じ設定。

⬆︎のシリアル・キラー役、ビリー・ボブ・ソーントンの、なんとも鬼気迫る演技が光っている。準主役のマーティン・フリーマン(「ホビット」)も味のある演技で楽しめる。

シーズン2には、パトリック・ウィルソンキルステン・ダンストジェシー・プレモンス(4歳上のダンストと結婚している)など、名前の知れたハリウッドスターが共演している。出演者では、2が一番かな。

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シリーズ3は切手がキーワードになっている。

評価が低いシーズン3にはスコットランド人のユーアン・マクレガーが双子役で出ており、また不気味な演技のデビッド・シューリスの怪演が見もの。ただ、3には意味不明な格言やら例え話がふんだんに出てくるのがいささかうんざりする。中には日本軍でフィリピンで戦後も日本の敗戦を知らず生き延びた小野田少尉の話まで出てきたり、このシューリス演じる人物が「もしもし!」と語りかけたり、かなりふざけた演技で苦笑する場面、少なからず。

そもそもファーゴ(Fargo)というのは、アメリカ中西部に実在する町の名前で、ミネソタ州とノース・ダコタ州の州境にある、ありふれた町である。したがって舞台はこの両州に加え、さらにサウス・ダコタ州まで拡大して登場するので、こうした地理的な情報は押さえておかないと、展開が分かりにくいことになる。

さらに、実際に起きた事件を実名を変えて、ほぼ忠実に描いたと何度も字幕で出てくる。それにしては、よくぞこんな奇々怪界な事件が連続して起きるものと呆れる外なし。ちなみにシーズン1の時代設定が2006年、2が1979年、そして3が2011年。また現在、全米で放映中の4が1950まで遡り、舞台もミズーリ州でのマフィアと黒人ギャング団との抗争を描いているらしいから、もはやファーゴとはつながりがないことになってしまいそう。

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シーズン1の怖い犯人役にビリー・ボブ・ソーントン

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非業の最期を遂げる被害者で加害者を演じるマーティン・フリーマン

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途中から操作に加わる気弱な警察官を演じるコリン・ハンクス(トムの息子)

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シーズン2で出番の多い役だったキルステン・ダンスト。演技が素晴らしい!

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妻のがうっかり車ではねた男の死体を処理する肉屋を、実生活でも旦那のジェシー・プレモンス

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彼らを追う州警察官を清潔なイメージのパトリック・ウィルソンが演じる。

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一応事業が成功し、大儲けした兄をユアン・マクレガーが。

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成功した兄をそねむ弟を同じくマクレガーが。

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シーズン1のソーントン並みかそれ以上の怪演を見せたデビッド・シューリス

シーズン1と2はおすすめ!3はあまり期待しない方がいい。マクレガー・ファンはがっかりだろうけど。