ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「007 スカイフォール」

121211 109シネマズ川崎 原題:Skyfall 英米 144分

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シリーズ23作目で、第一作1962年の「007 ドクター・ノオ」から50周年目という記念すべき作品。iMAXシアターで見たせいもあるが、全体に見せ場がどんどんスケールアップしている。見る側の期待が更に増大していくと、どこかで破綻しそうだ。

原作者も含めて、もともと英国作品だった筈だが、15作目辺りから徐々に米国色が強まっている印象。今回も出演者はほぼ英国人だし、監督のサム・メンデスケイト・ウィンスレットの亭主)も英国人だが、英・米合作。製作のバーバラ・ブロッコリは特徴ある苗字で明らかなようにアルバート・ブロッコリ(イタリア系アメリカ人で、シリーズ第一作から16作目「消されたライセンス」までの製作者)の娘。しっかりブロッコリ帝国を守っている印象。

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今回のボンド・ガール、⬆カンボジャ人の血が1/4の仏人、ベレニス・マーロウだが、まったく冴えないし、あっけなく長崎の軍艦島が舞台の無人島で、あっけなく殺されてしまい、いいところ全然。

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本作で、自身M16に身を置きながら、組織に対して反乱を起こす首謀者役のハビエル・バルデムが、⬆ご覧のような金髪姿で、いつも以上の怪演を見せる。存在感、あるねェ、この人。まだ若いのだが。でも、ダニエル・クレイグ、少し老けたが、相変わらずかっこいい。

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終盤、舞台をスコットランドの古城(ボンドの出身地)に移して、犯人一味と決戦の場面になり、最大の見せ場(今まで経験したことがないような迫力あるシーンが続く)があるのだが、これが「ダ・ヴィンチ・コード」の展開そっくり。何とはなしに二番煎じに見えて、その点ではやや興ざめ。

そう言えば、イスタンブールのバザールのテッペンでのバイク・チェイスもボーンの作品で見たようだし・・・。何か既視感いっぱいの作品という気がしてくる。

今回はしっかりパソコンは全面的にVAIOを使うことは徹底されていたみたい。(以前、確か、Sony Picuturesでありながら、Macなぞが映ったシーンあったもんな)

それにしても、まぎれもない娯楽大作で、無条件に楽しめたのは事実。

#89  画像はALLCINEMA on lineから