120808 時折、こういう素晴らしい展覧会があるので、チェックしておかないと、見損なうことに。
しかも一週間だけシニアは千円というので、「レーピン展」より優先して出かけた。平日の午後ということもあり、館内は申し訳ない程ガラガラで、心行くまで堪能できた。
出品作品はご覧の通り、まことに豪華版。今更ながら、日本を代表する画家の多数が芸大に在籍していたことを知った。
19世紀末から20世紀初頭に主としてフランスへ留学した洋画家は数知れず。そのほとんどが、あの時代の印象派及びそれに続く後期印象派、フォーヴィスムや象徴派画家の影響をたっぷり受け、帰国後は彼らの真似をしていることが、今回の展覧会出品作群を見てもよく分かる。そこから、独自の画風へと展開できた画家は少なくないが、最後までそれを引きずった画家も少なからず。それににしても、当時の事情を考えれば、皆それぞれに必死だったのだろう。それを思うと、けなげで、いじらしくすら感じる。