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我が家から徒歩15分、南馬込の住宅街にあるGallery O2で開催中の展覧会にお邪魔した。若きガラス工芸師、神代さんは、もともと大学で建築を学んだ方。どこかで触発されてガラス工芸の世界へ。同ギャラリーのHPでの説明を借りると、
発泡ガラスを用いたガラス鋳造の造形作品展
造形世界を模索しつつ、ガラスの素材と制作することへの
厳格な問いかけのなかでたち表れる作品群。
昨年は各地で国際的な受賞を得た作家の「ガラスを見つめる眼」をぜひ
普通の民家を上手く活用した展示会場。
微妙な黒白の濃淡が出た珍しい作品。
一見大理石風の作品。畳の暖かみとガラスの冷たさの対比
こんな繊細な表情も
この荒々しさ。作業工程に興味津々。
膨張する石の表情
古い家なのか、素敵なマントルピースも、小作品の展示に一役
金子賢司氏(茨城県陶芸美術館長)の紹介文、「なる」を見つめる(「形の意識」)ー神代良明の根拠から以下抜粋。
(前略)神代としては「(ガラスという)物質と熱と重力とで成っていく構造を見届けつつ在らしめたい」のである。彼はもともと建築士として仕事をしている時、沖縄の吹きガラス工房で「一瞬で器の形が作られる」のを見て、ガラス制作に転向した経緯を持つ。(中略)
吹きか鋳造かではなく、ガラスという素材のプロセスと作る者の形の意識が、どちらが主、どちらが従というのではなく、同等の権利と資格を持って融合する世界、言い換えるとガラスという素材のプロセスの可能と不可能の範囲の中で「自己の形」を決める(フィニッシュする)=表現するということである。だからそれには「理由がない」が「根拠」があるのである。(後略)
画像は一部Gallery O2さんのHPからお借りしました。