ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「古径と土牛展」@山種美術館

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展覧会の詳細は、同美術館のサイトによれば:

古径が画家として出発した明治30年代から大正初期は、日本画家が東洋と西洋、写実と装飾、伝統と革新の狭間で揺れ動いた時代。そんな中、安田靫彦(ゆきひこ)、今村紫紅速水御舟らとともに日本画の進むべき道を模索。横山大観らに続く世代の中心的存在として活躍。欧州留学から帰国後は、中国画を基本とする東アジアの線描の美に目覚め、新様式を確率、後進に大きな影響を与えた。

中でも、梶田半古(かじたはんこ)塾での弟弟子にあたる奥村土牛は、古径を師と仰ぎ、多くを学んだ。

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古径の作品群では、繊細な線描がたっぷり楽しめる。

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展示された唯一の油絵。この画像では、異なる色になってしまっているが、深い青が、金と微妙なバランスを取って、実に素晴らしい!

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古径のサインだが、時代によってかなりの差異が見られる。古径の径のつくりがどんどん変化して、⬆ここまで来ると、ほとんど往のように見える。

土牛も、さすが同門だけに、絵によっては類似性が認められるも、「鳴門」⬆などには独特の力強さが感じられる。

(12月23日まで。)

ここは閉館が5時と、他の美術館に比べ、やや早め。赤坂での会食が6時にセットされていたので、この1時間をどう過ごそうかと迷った挙げ句、美術館から赤坂まで歩くことに。地図で見ると大体2.5kmで、しかもほぼ一直線。根津美術館青山墓地、乃木坂を通り赤坂までゆっくり歩いて50分。いい運動にはなったが、さすがに少々疲れた。

久しぶりに(多分1年ぶり)行ったイタリアン「オステリーア・ピッポス」、シェフのピッポ(サルヴァトーレの愛称)から嫌味を言われる覚悟で入ると、店内の様子に微妙な変化が。聞けば、とっくにピッポは辞めたとか。であれば、店名変更するのかと思ったら、現在思案中らしい。メニューなどには大きな変化はないが、イタリア人を中心とする外国人客は減るだろう。

18:00~20:45、ワイン3本を3人で飲んだから、少し多めだったかも。料理は前菜、パスタ、牛の頬肉と、かなり押さえたが、ワインだけで¥14000だから、〆て@¥9000は仕方ないか。でも、いつもよりは、かなり高くついた。