140726 今年もフェスタサマーミューザの季節に。もはや自分にとっては初夏の風物詩になっている。東日本大震災で天井崩落後、長〜い修復期間を経て、やっと昨年からミューザでの再開となった。
初日の演目は、
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」作品9
サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 作品78「オルガン付き」
アンコール(チェリストの)コリリアーノ:ファンシー・オン・バッハ アリア
ペトリス・ヴァスクス(ラトヴィア出身)「本」
指揮者:ユベール・スダーン
チェロ:ダーヴィド・ゲリンガス
パイプオルガン:松居直美
開幕曲の「ローマの謝肉祭」9分の演奏時間だが、明るくキラキラした印象の残る曲で、開幕にはぴったり。
シューマンのチェロ協奏曲、不覚にも居眠り。語る資格なし。
サン=サーンスのオルガン付きのシンフォニーは、ミューザご自慢のパイプオルガンが堂々たる重低音を響かせ、壮大な調べで、堪能した。
ゲリンガスはリトアニア生まれの、現在68歳。アンコールの楽曲を日本語で告げたのには驚いた。どれも全く馴染みのない曲で、特に最後の演目は、同い年のヴァスクスの作品。ファルセットとグリッサンドを多用した、ちょっと風変わりな難曲。更に驚かされたのは、演奏者自身がファルセットでヴォカリーズを歌い出したこと。
マエストロ・スダーンは昨年まで10年間東響の音楽監督を務めた人物。初日を振る栄誉に浴した格好かな。そう言えば、今期から音楽監督に就任しているジョナサン・ノットは、フェスタにはまったく関わらず、次の登場は12月というのも、些か寂しい。
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