140807
菊池洋子さんは以前もここで聞いているが、みかけは大柄で男勝りの印象(失礼!)だが、演奏振りは大和撫子風。とてもきゃしゃで優しいトーンを紡ぎ出す名手だ。5回目のカーテンコールで、多分マエストロに言われたのだろうが、ピアノのふたをして、アンコールはなしと暗に告げていたのが会場の笑いを誘った。モーツァルトのP協#20の2楽章を聴くとどうしても映画「アマデスス」の名場面が甦ってしまう。同時に、それを見たころの情景まで。ま、邪念だけど、仕方ない。
ブラ5は、前編あらゆる楽器がフル演奏というスタイルで、とりわけ管の咆哮がたまらない。出だしのソロ旋律を吹いたトランペット奏者、すばらしかった!演奏後の拍手とブラヴォーがハンパでなかった。ホルンも大活躍、確か6管だったような。他にパーカッションも多彩で、面白かった。使用した打楽器にはタムタム(太鼓の一種)やグロッケンシュピール(鉄琴の一種)、ホルツクラッパー(鞭)なども駆り出されていた。
1971年イスラエル生まれのエッティンガー、多分ユダヤ系だろうから、マーラーには特別な思い入れがあるのだろう。⬆に書いているように、この二つの曲を組み合わせて演奏することで、関連性を聴衆に気付かせようとしている。
因に、上のチラシは来年2月オーチャードホールで演奏予定のものだが、今回とまったく同じ組み合わせ(演目も演奏者も)だが、チケット代は今回のほぼ倍。いかにフェスタミューザがお得か分かろうと言うもの。
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