140808
東京の六大学と銘打っているが、実際には早稲田、立教が不参加。何か理由があるのだろうが、そうなるとこのネーミングはいささかビミョーだ。いずれ早い機会にこれら2校も参加するのかどうか、関係者に聞いても口を濁すから、なんとなくすっきりしない。
ま、それはともかく以前から指摘しているけど、大学オケのレベルは想像以上の力を備えていることが改めてよく分かる演奏会だった。
前半は結構派手めの楽曲を揃えた印象。2番目の「死の舞踏」では、途中から上背のある男が赤い裏地のマントを翻し、仮面(死神?)をかぶって登場。バイオリンを独奏するのだが、これが上手い!相当な使い手と思ったが、後半のチャイコフスキー5番では末席に座っていたので、多分、独奏の練習に忙しく、チャイコフスキーは余り練習していなかったのかも知れない。
二人のマエストロも対照的。前半の派手な楽曲を指揮した濱本広洋は、かなり派手な指揮振りで、振る舞いもやや異色。終演後にもらった花束を、楽団員をかき分け中段にいる女性奏者に手渡したりと、やることがいちいち目立つ。
一方、名前からして音楽家になることを運命付けられていたような横山奏、楽譜なしで見事なチャイコフスキー5番を演奏。終演後、まったく静かなたたずまい。鳴り止まぬ喝采を制して、アンコール曲を冷静に告げるなど、なかなか風格がある。
で、アンコールは同じくチャイコフスキーの「眠れる森の美女」のワルツ。
それにしても、楽しき大学時代を、他大学のプレイヤー達と交流しながら、クラシックの名曲を奏でるなんて、羨ましいほど贅沢だ。
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