141006
毎度抱腹絶倒のこのコンサート講座、これまで何度行ったことだろう。今回は常連さんでなく、多分初顔合わせとなる歌手たちの参加で、そこがまた楽しみでもあった。
例によって欲張った演目がズラリ。これに先生のトークがびっちりと入るから、大体いつも予定時間オーバーになる。
第1部は二期会来年の大型オペラ公演「リゴレット」から、出演予定者のアリアが並び、第2部、前半こそオペラアリアを持っきているが、後半には珍しく、ぐっと軽めの童謡やミュージカル・ナンバーが組み込まれている。
佐藤優子さんは以前から注目しているソプラノの一人だが、一層テクニックにも磨きがかかった感じで、特に超高音の発声には並々ならぬ素質を、今回も感じさせらた。「花から花へ」のラスト、この人の場合は、まったくの余裕でEsを出しちゃうからねぇ。しかも、あとで聞いた話では、気管支炎を患っていたそうだから、その才能や恐るべし。
テノールの渡邉公威氏が歌った13番目、「君住む街」は好きな演目の一つだが、もう少しゆったり目で、原語(英語)で歌って欲しかったなぁ。更に言えば、ピアノの音が響きすぎてたように感じたが、もう少し蓋を閉め加減でよかったんじゃないかと。もちろんこれは渡邉氏の力量とは無関係。
演目と演目の間にトークが入り、出演者と先生のやりとりが実に愉快なのだが、今回は初登場の歌手たちとあって、かなり面食らっていた印象が濃い。先生にとっては、やや不発だったのではないかな。先生の当意即妙の質疑にまともに応じられるには、もう少し経験が要りそう。
#50