141009 原題はハングルなので、不明だが、英語版を見るとMONTAGEとなっている。
このところ、立て続けに韓国映画を見ているが、本作も職場の友人が強く勧めてくれたので、やっと観に行く気に。
確かに、たっぷり2時間、飽きることなく画面を見続けた。この手の、いわゆるクライム・サスペンスになると、韓国映画は俄然気を吐く。その他のジャンルの韓国映画は見る気になれないが。
ジョン・グンソプという監督、なんとこれがデビュー作というから驚く。
15年の時効が成立し、一旦諦めた幼児誘拐殺人事件。あれから15年、なんとまったく同じ手口の事件が起こる。所轄の警察は、15年前の事件を扱った別の地区の警察の担当者だったチョンホを呼び、捜査を進めるうちに、チョンホは奇妙な出来事に気付き始める。そして、結局逮捕したのは、誘拐された子供の祖父!身代金目当ての狂言か。しかし、身代金と言っても、自分の家の金だしなぁ・・・。チョンホは、どうしてもこの逮捕劇には納得せず、真犯人は別にいると確信し・・・。
これとは別に15年前の被害者である母親ハギョン⬆️は、どうしても我が子を殺害されたことが許せず、独自の捜査を始めるのだった。
時間軸にブレが生じ、時折破綻しかかるが、なんとか持ち直しているし、伏線の張り方などに工夫の跡が見える。ただ、二つの事件を15年差で同時並行で進行させることの難しさを感じた。最後まで腑に落ちない点、ツッコミを入れたくなる場面も少なからず。でも、デビュー作にしては、上出来以上。
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