160828
大田区民だけど、行ってしまった。アマオケとは言え、創立が1952年は凄い!戦後初のオリンピックとなったヘルシンキ大会の年だ!(当方、小学5年生)
このマエストロが痛快な人物で、そもそも丸刈りで登場して、かなりの違和感。終演後の挨拶では、自分で誇れることが二つ、一つ目、イケメン(それほどでもないから、場内爆笑!)、ついで正直なところだと。まあ、よくもぬけぬけと。でも、かなりチャーミングな性格のようだ。ほとんどお笑い芸人のノリである。
チェロの水谷川優子さん、大柄で、明らかに和服地で作った、かなり大胆なコスチュームがよく似合う。顔の造作も一つ一つが大きく、カラヴァッジョの絵のモデルを思い出した。所作、仕草が優雅で、トークを聞いていても、なんとなく育ちの良さをうかがわせるような印象が濃い。
肝心の演奏だが、愚亭の最も好きな楽曲の一つ、ドボルジャークのチェロコンは、柔らかく丁寧に作り込んだ演奏方に好感したが、その分、若干だが、部分的にはダイナミックさに欠けていたように感じた。1階前列5列目で聞いていてそれだから、2階の後方席ではどう響いただろうか。アンコールで弾いたパブロ・カザルスの「鳥の歌」は心の最深部まで響くような名演奏!Bravissima!!
後半のサン=サーンスの交響曲第3番オルガン付きは初めて聞くが、聴きどころ満載で、たっぷり楽しめた。ミューザのパイプオルガンがゴーゴーと鳴り響く終演部の盛り上がりが凄かった。アンコールは、エルガーの「威風堂々」、マエストロに誉めちぎられた後でもあり、川崎市民交響楽団全員が、のびのびと楽しげだった。
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