ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

労音第九、練習開始。

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年末の12月22日東京文化会館大ホールが本番の労音第九、初回の練習および結団式が東新宿の労音会館で行われた。

大体の場所は見当をつけていたし、スマホの位置情報を使えばわけなく行けるのだが、誤算だったのは、新大久保からの大久保通りの歩道が若者たちで溢れかえっていたことだ。なかなか前へ進めないほどの混雑ぶり。結局、予定時間に到着できなかった。

型通り登録や支払い作業を済ませて練習会場へ。もう余席がないほどの混みよう。今回は130回目という節目の上演とは言え、驚くなかれ、すでに370名の登録があったと。広い舞台とは言え、乗れるんだろうか。

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とりあえず、第九合唱有経験者だけで、通しで歌うことに。9割以上が経験者で、とりわけソプラノはきれいに響いていた。対する男声陣、やはり女声に比べると、かなり聴き劣りがする。ま、だいたい毎回そんなものだが・・・。

前回は東フィル、岩村力、ソリスト陣も有名どころをそろえたこともあり、満席だったという。今回も見劣りしない陣容ゆえ、是非満席を目指そうと実行委員から煽られ、少しばかりプレッシャーを感じる。

配布された資料の中の開催年表を見ると、労音が結成された翌年の1954年12月に第1回の第九を演奏しているが、12月だけで14日から8夜連続開催というから凄い。会場が共立講堂というのが、また懐かしい!指揮は前田幸一郎、オケは東フィル、そしてソリスト陣には錚々たる名前が並ぶ。三宅春恵、柴田喜代子、伊藤京子、川崎静子、佐々木成子、柴田睦陸、などなど。

爾来、毎年複数回の開催が隔年、あるいは複数年間隔で続き、1998年からは年1回開催に落ち着いて、現在に至っている。従って、64年間で130回という数字になるのだ。いやはや大変な歴史のある労音第九であった。

5年前のアプリコホール・オープン15周年記念事業のひとつとして第九合唱団に応募して偶然当選し、それから、毎年数度づつ歌っているので、10回近い第九歌唱歴となっているが、同じ曲ばかり歌って楽しいのかと問われる。

なにせベートーベンの最後の交響曲というだけでも恐れ入るのだが、加えて、毎回別のマエストロ、指導者、会場、共演のオケ、そして独唱者に接するわけで、これらの要素があるからこそ、まず飽きることはあり得ないと思っている。