180925 QUESTIONE DI CUORE 伊 104分 脚本・監督:フランチェスカ・アルキブージ
2010年のイタリア映画祭参加作品。全体には、ばかばかしくなるほど喜劇要素たっぷりで、さんざん笑わせておいて、最後にホロリとさせるイタリア映画お得意のパターン。
ローマの下町が舞台。心臓発作でかつぎこまれ集中治療室でたまたま隣同士となった2人、1人はインテリの脚本家、ステレオタイプのイタリア人で、女性を見ればムラムラ、しかもすぐ行動も起こすという困ったおっさんだが、知的センスも人に対する優しさも兼ね備えた、実は魅力たっぷりの人物。最近付き合ってた彼女と別れ、住むあてもない。
もう1人は無学の自動車修理工で、反抗期真っ最中と娘、悪戯盛りの息子、第3子妊娠中の妻、近くには祖母が暮らしているという恵まれた家庭環境。しじゅう喧嘩ばかりしているものの、豊かな家族愛に満ち溢れている。思索的なタイプからは程遠く、あらゆる面でことごとく対照的な2人だが、すっかり意気投合する。
お互いに悩みは抱えながらも、励まし合うのだが、別れは突然やってくる。
蛇足だが、昔懐かしいフィアット500が登場する。この車、愚亭もこれで初めて免許を取ったのでよく覚えているが、ギアを低速に入れる場合は、ダブルデクラッチ(ニュートラルで一旦エンジンをふかしてから)でないとギアが入らない。
#73 画像はIMDbから