190120
ソリストとして出演するメゾの佐藤 祥からFB上で案内があった演奏会。オペラ合唱曲の中に、自分の所属する合唱団が次の演奏会で歌うことが決まってる演目が並んでいるので、どんな舞台か大いに関心を抱き、チケット手配しようとしたら、既にその時点でほぼ満員!彼女が工面してくれて、何とか入れた。入口に「当日券、完売!」の案内が。なんとも羨ましい繁盛ぶりだ。
我が合唱団と似たような構成で、第1部宗教曲、第2部日本の合唱曲、第3部がオペラの合唱曲。モーツァルトのこの曲は初めて聴いた。やや地味な楽曲だが、そこはモーツァルト、随所に聴かせどころが配置されており、35分ほどなので、一度自分たちもトライしてみたいと思った。
15分の休憩の後、第2部は20分ほど。歌われたのは「故郷」「春の小川」「朧月夜」「鯉のぼり」「茶摘」「夏は来ぬ」「われは海の子」「村祭り」「紅葉」「冬景色」「雪」「故郷」と11曲に及ぶ。「故郷」の1番が終わってから次々に歌い繋ぐが、それぞれ2番までで、一巡してから、「故郷」の2、3番でおしまい。誰もが知っている懐かしい歌ばかりで、特に高齢者には受けがいいだろう。
2部と3部の間をつなぐ意味で、指揮者から挨拶と当合唱団の概要について手短に説明があった。部分的にプログラムにも書いてあるが、読まない人もいるし、これは悪くないと思った。
最も関心のあった第3部は35分と少し長いが、合間に指揮者による曲目解説がそれぞれ30秒ほどが含まれている。
「オレンジの・・・」合唱曲の定番。やはりこの程度の人数が揃わないと、少し難しいかも。
「乾杯の歌」、ソプラノとテノール、そして合間に合唱が加わるスタイル。ソプラノが一瞬、歌詞が出なかったのか、つまりそうになり、ひやっとしたが、多分、ほとんどの聴衆は気づかなかったろう。
「婚礼の合唱」も定番中の定番。かなり短く、すこしあっけないほど。まあ無難に。
「ハバネラ」、今日一番の狙い目がこれ!佐藤 祥が得意とする演目だが、後で聞いたら、今日は本調子でなかったらしい。それでも、やはり舞台映えのする姿もあり、オーラはたっぷり。
「闘牛士の歌」、これもあまりにも有名で、カルメンの中でも男性のソロとしてはドン・ホセの「花の歌」と並ぶ名曲。今日のバリトンだが、もう少し声量があってもいいかなとは思ったが、技巧的にはきちんと歌いきっていた。合唱は「ハバネラ」の時と同様、合いの手を入れる程度ということもあり、全員暗譜!
「ナブッコ」からの「行け、我が想いよ・・」、これもイタリアの第2の国歌と言われるほどの名曲(イタリア国歌自体がちょっとねー、ということもあり)で、誰もが口ずさみたくなるほど。これは譜持ち。
「歌の殿堂をたたえよう」は、4人のソリストが合唱団の中に入って一緒にドイツ語で歌った。(全員譜持ち)
アンコールはメンデルスゾーンの「緑の森よ」2分少々。これもソリスト、合唱団全員で。合唱団は暗譜。この歌はまったく知らなかった。そして、さらに「アヴェ・ヴェルムコルプス」を全員暗譜で歌って幕。いい演奏会だった。
前列右端に佐藤 祥の姿が。ご覧の通りの長身。
朝日ホールの片隅で気軽に撮影に応じた佐藤 祥。舞台映えする立ち姿!
#5 文中敬称略