200224
友人が出演する演奏会へ。今日はまさに春の陽気の中、晴海まで地元(蒲田)合唱団仲間と出かけ、軽く海鮮ランチを楽しんでから、ちょっとした庭に出てテイクアウトのコーヒーとおしゃべりを楽しんだ。花々が咲き乱れ、というのは、まあちょっと言い過ぎだが、それでもさまざまな植物が植えられていて、憩いの場を提供している。
さて、演奏会だが、2曲とも初めての鑑賞。ラターは自分たちも歌ったことがあるので、概ね予想通り。美しいメロディーが身上のラターらしく、レクイエムと言っても、数ある古典のものとはかなり印象の異なる、全体に明るめの作品で、オケも木管やホルンの軽やかな旋律が印象的。歌詞はラテン語の中に時折英語が混ざるという構成。
一方、後半に演奏されたダン・フォレストの作品だが、現在41歳のアメリカ人が2013年に作曲したというから、まずそこに驚きを禁じ得ない。「死者のためのミサ曲」であるレクイエムと来れば、上のラターを別にすると、モーツァルト、ヴェルディ、フォーレのものが代表的なものとして知られているだけに、ついこの間出来たばかりの曲がレクイエムというのが、なにか新鮮、というより不思議な感じがする。歌詞はラテン語のみ。
そして、ラターと違って全体に曲想がダイナミックであり、凄みも優しさも感じさせてくれ、さらに独唱が合間合間に挿入されているのも聞き応えに厚みを加えてくれた印象。独唱者の一人は手前に陣取るボーイソプラノであり、後方合唱団の中央から届く堂々たるソプラノと響き合って、どこか異次元にいるような錯覚にとらわれていた。
この2曲とも、いつか自分たちも歌ってみたいと話し合いながら、すっかり日が長くなった中、晴海の会場を後にした。(来る機会の少ない月島ゆえ、もんじゃ焼きを食べに行った人もいたが)
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