210526
予告通りシーズン1の配信終了して素早くシーズン2が配信開始となりました。
シーズン1にも書きましたが、⬆︎このタイトルロールの女優がまったくインパクトがなくって、唯一もったいないと思いました。他の役者さんたちは割りにうまく演じていて、そこそこ存在感もあるだけに惜しいキャスティングです。
悪の権化みたいな父親セザール(ロイヤル・パラダイスという五つ星ホテル経営者で、裏では闇商売を展開中)、それ以上に悪辣さを隠し持つ母親マリアーナ(夫に悪知恵をさずける才覚があり、マクベス夫人のように夫を自在に操ります)を両親にもつ長男、ロドルフォ(親父の脛を齧るだけの無能男、粗野で野獣のごとし)、次男、チェマことホセマリーア(ホモで、弁護士のロレンツォと恋仲)、長女、エリーザ(この一家で唯一まともな人間です)という一家が中心的存在です。
18年前に、海辺にバカンスに来ていた一家、この一家に親が仕えていたという関係で、アレックスとサラという兄・妹もジョインして過ごしている時に事件が起きます。サラがパラセール中にロープが切れて落下、死亡という悲劇が。さて、これは単なる事故ではなく、ロープがあらかじめ細工されていたことが判明し、誰が犯人かという展開になります。
この事故の顛末ですが、セザールが、死んだサラの兄、つまりアレックスに罪を被らせ、その代わりにとさまざまな好条件を約束するのですが、果たされることはなく、18年後、刑期を終えたアレックスが娑婆に出て、セザール及び一家に復讐を決意、もてるIT技術をフルに活用してセザールたちを恐怖に陥れます。
とここら辺までが1で描かれていて、そろそろセザール一家への復讐を果たす時なのですが、ここから二転三転、大きな変化が見られます。まずセザールのすべての悪事の片棒をかついでいたセルジョとの関係がギクシャクし始め、なんと裏切られます。
さらにチェマの庭先に埋められていた謎の死体はいったい?チェマと恋人ロレンツォとの仲違い、ロレンツォの死、彼らの子供を宿している代理母役のクララには実の姉、マリフェル(サラの親友という立場ですが)がいて、この女がプンプン匂います。怒涛の展開です。
フラッシュバックで頻繁に時間軸が入れ替わり、演じる俳優もそれに合わせて変わりますから、結構ついていくのが大変でが、そこさえきちんと押さえられれば、そこそこ見られる作品です。舞台がメキシコ、出演者もほとんどメキシコ人というところが興味深いところです。
シーズン3へと続いていく幕切れです。