ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ブラックリスト」@Netflix

210608 THE BLACLIST こりゃまたとんでもない作品に出会ってしまいました。でも、全部で175話という、ちょっと考えられない長さで、とりあえずシーズン1の全22話を見終わったところで、一旦、離れて他の作品を見ることにしました。飽きたということではないのですが、あまりにどのエピソードもスリリングで、疲れてしまうからです。

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上の二人が主人公です。ジェームス・スペイダー扮するレッドことレイモンド・レディントンとメーガン・ブーン扮するリジーとことエリザベス・キーンFBI捜査官です。

このレッドが持っている世界の凶悪犯をリストアップしたものがブラックリストということで、分かりやすいです。ただ、この男、とんでもない曲者で、自らどっぷりと闇社会と繋がっていて、金回りがよく、豪勢な生活を送っています。また教養の深さも半端なく、グルメでもあり、巧みな会話力で相手を魅了します。たらしこみテクニックは超一流というところです。凶悪犯たちとつかずはなれずの関係を結んでおり、常に自分に最も有利なように立ち回り凶悪犯たちも、それを追うFBIもどちらも手玉にとります。

そしてこの二人、実は父と娘ではないかと思わせるシーンがなんども出てきますが、実際はどうなのでしょう。シーズン1ぐらいでは、まだまだ分かりません。またリジーの恋愛相手でその後結婚までするトムという男の素性がよくわからず、レッドはたびたびリジーに気をつけるように忠告します。

1話1話で一応完結するような作り方になっていますが、それでも全体で巧みにつながるような構成です。LAW&ORDER 性犯罪特別捜査班にも一脈通じるような作品です。

今まで見た多数の海外ドラマの中では、ちょっと前まで見ていた「ホームランド」、それよりかなり前に見たLINE OF DUTY(英国刑事物)、ずーっと以前に見た「野望の階段」(HOUSE OF CARDS)に勝るとも劣らない見事な出来栄えです。

ただ、ひとつだけ難を言えば、メーガン・ブーンがいまいち存在感が薄いということでしょうかね。それだけに惜しいです。