ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

ザネットという珍しいオペラを

220705

出演者からメールで急な連絡があり、渋谷へ出かけました。ここは来るたびに街が変貌していて、それを眺めるのが楽しみですが、JRの南口へ出るのに、ウネウネあちこち迂回させられ閉口します。また246下の歩道橋がすっかりきれいなものに替わっていたのですが、桜ヶ丘方面のエレベーターが外されていたのは残念でした。結構重宝していたので。

さて、「ザネット」、50分ほどの1幕ものです。確かにあちこちにマスカーニらしい美しい調べは聞こえましたが、話が単調な上、出演がソプラノとメゾだけですから、メリハリに欠けるし、あまり人気が出るような演目ではないかも知れません。でも、お二人とも見事な演唱でしたので、それは楽しめました。

後半は昔からよく知っているテノールバリトンも出てきて、聞き応えたっぷりの舞台となりました。衣装と動きはありますが、舞台セットはなしで、いわゆる演奏会形式でしたが、主要なアリアはほぼ網羅していて、その上4人とも見事な演唱で、期待以上に満喫できました。サントゥッツァの超有名アリア「ママも知る通り」がなかったのだけが少々心残りでした。いっそのことマンマ・ルチーアも出せば満点でしたが・・・。