ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

フェスタ・サマー・ミューザ2回目はフランスもの

220809

今回は「幻想交響曲」を聞こうとチケットを購入していましたので、2階席中央に陣取りました。セーカイでした。後半大音響が四方八方を飛び交いますから、ここがベストポジションでした。

前半は軽めのフランス曲を並べ、タクトを使うことなくしなやか手振りで演奏していました。フォーレシャブリエと、フランスものは独特の優しい調べです。こういうのを聴いていると、国民性て明瞭に理解されるような気がします。

いよいよ後半、「幻想交響曲」、スタートからゾクゾクっとします。マエストロはほぼタクトを使用していましたね。一部、ゆるやかなところではタクトを左手に持って、指先を使ってましたが。

2楽章ののりのりの美しいワルツの調べが終わると、ここからが怒涛のフィナーレまでこれでもかと畳み掛けてくる音量が実に凄まじい。3楽章にはコールアングレの渋いメロディーと舞台外で響き合うオーボエの音色が盛り上げてくれます。

5楽章ではやはり舞台裏から鉦の音が特徴的に使われます。さらに不気味なヴァイオリンの風変わりな奏法、弓の反対側、木の部分で叩くコルレーニョ(col legno)が出てくると、ザワーっとします。短いパッセージですが、いつもここへ至る直前までドキドキです。

あとは、金管とパーカッションのうねりに身を任せるだけです。55分、かなり聞く方も疲れますが演奏する側ももうヘトヘトってな感じで、ほんと学生主体でここまで演奏しちゃうって!ま、それもマエストロの田中祐子の腕でしょう。期待したいです。