ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「幻想交響曲」@みなとみらい大ホール

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SERIESと書いて、シリーズではなくセリエスと読ませるのが、今日の演目ではないが、エニグマだ。

好きな演目、「幻想交響曲」につられて横浜へ。大ホールでの、なんと無料コンサート!結成して7年目、初めてのみなとみらい大ホール出演という記念すべき公演のようだ。

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2階の2列目右寄りに陣取る。聴くにはベストポジションだが、奏者ひとりひとりの顔はさすがにここからだとよく見えない。

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ここのホール、素晴らしい。バルコニー席の作り込み方も至極丁寧であるし、全体に使いやすい印象を受ける。例の2011年の東日本大震災の時も、同じ震度だったのに、川崎のミューザがつり天井崩落の大被害だったのに、ここはビクともしなかったらしい。また、パイプオルガンも素晴らしい。今日の演目、パイプオルガン大活躍であった。

1曲目の「メリー・ウィドウ」のめぼしいところを抜粋したワルツ、「舞踏会の妖精たち」は、馴染みの曲、オンパレードで、すこぶるよい気持ちにさせてもらって、ついウトウト。

2曲目のエルガーの独創主題による変奏曲「エニグマ」、作曲家の意図が謎だらけというところからエニグマの副題がついたそうだが、エルガー自身、こう呼ばれることを認めていたというから、なかなか愉快な話だ。大変美しい旋律から始まるが、何度も曲想そのものも変容を繰り返し、最後にはパイプオルガンまでが登場して華々しくも重厚なエンディングを迎える。

そして、楽しみにしていた「幻想交響曲」!入りの木管主体のアンサンブル、残念なことに、やや不揃いというか、つんのめったような印象を受けたのと、酷なようだがいきなりホルンに、やはりちょっとした”事故”があったのは、残念至極!それでも終わってみれば、立派な演奏だったと認めざるを得ない。

このマエストロ、イケメンの上に、上背もあって、なかなか格好良かった。幻想では、コールアングレが大活躍!他にも、バスーンといいクラといい、いずれも素晴らしい演奏ぶり。終演後、マエストロが、床に置いてあった花束をやおら取り上げ、ずかずかと奥へ。なんとクラリネット奏者(女性)に渡し、澄ました顔で出て行った。

他には、パーカッショニストの女性陣がみなさん素晴らしく、感動的ですらあった。感動と言えば、アンコールで演奏したカヴェレリア・ルスティカーナからの間奏曲、なぜか不覚にもいきなりウルウルときてしまった。

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