220812 IL CAMMINO DELLA SPERANZA(希望の径)1950 伊 105分 原案・監督:ピエトロ・ジェルミ、原案・脚本:フェデリコ・フェッリーニ
シチリアの寒村、経営が行き詰まった古い炭鉱が閉山となり、生計の道を断たれた住民たちの前にいかにも狡猾そうな男が現れます。彼の提案に乗るしかないと考えた20人ほどの住民たち、斡旋の内容とはフランスへの密入国です。新天地では豊かな暮らしが待っていると、騙しのテクニック、常套手段です。
メッシーナ海峡を渡り、汽車は一路ローマへ。ここで事件です。案の定、くだんの男、ここでトンズラ。一行は警察に保護され、とっととシチリアに帰るよう諭されて解放さえれますが、さて、どうしたものか。ローマで離れ離れになってしまった若い夫婦、子供連れの家族、老夫婦、終発間際に結婚した新婚夫婦、etc.
みんな騙されたのですから、手元にいくらも持っていません。それでも、シチリアに帰るもの、ここまで来たんだからと、フランスを目指す者と、バラバラに。どっちへ向かおうが茨の道です。見ていて辛いです。
道中、地元民に親切にされたり、ぎゃくに酷い目に遭わされたり、それでも希望を失わず、雪の国境へ辿り着きます。だが、・・・・国境警察が。どっから来たんだと誰何され、シチリアと。一行の哀れな身なりを眺め、あどけない幼児の笑顔を見て、彼らは去っていきます。
冒頭から最後まで要所要所で歌われる「しゃれこうべと大砲」の歌が大変印象的に使われます。これはパルチザンと歌ともシチリア民謡とも言われていますが、本作で見る限り後者のようです。かなりシュールな日本語歌詞もあります。
大砲のうえに しゃれこうべが
うつろな目を開いていた
しゃれこうべが ラララ 言うことにゃ
春が来て夏が過ぎても
だれも花をたむけてくれぬ
しゃれこうべが ラララ 言うことにゃ
人の愛も知らずに死んだ
それにしても、ジェルミが監督、フェッリーニが脚本とは、まあなんと豪華なチームでしょう!