231122 2022 1h54m 脚本・監督:小泉堯史
あまりにもよく知られた司馬遼太郎の、1968年発売の小説の映画化です。司馬作品はほとんど読んでいますから、これも発売されてすぐに読んでいると思います。
あれだけの中身を2時間弱にするのですから、脚本もしんどい作業だったことでしょう。多少物足りなさも感じましたが、うまく原作の良さをそこなうことなく、見事に収めています。主役の役所広司、松たか子などキャスト人もよく演じていて、撮影・音楽共に秀逸と思いました。
あの当時の戦闘シーン、なかでも当時、すでに世界を見据えていた主役の長岡藩老中、河合継之助が来るべき戦いに備えて初めてアメリカから日本に輸入されたとされるガトリング砲を使用するシーンなど、なかなかの出来栄えです。
和服姿のたたずまいも素敵な松たか子はともかく、現在92歳の香川京子が、演技もさることながら、発声に衰えを感じさせなかったのはさすがです。
副題の「最後のサムライ」というのはいかがなもんでしょうねぇ。