ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

ミューザで東フィルを

♪パーンパパパーンパパパンパッ♪、チャイコフスキー5番のメロディーがまだ頭の中で高らかに鳴っている。
フェスタ・サマーミューザは2度目となる今宵は、東フィルと若手歌手たちとの競演を聞いた。
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前半は↑下4人の歌手によるオペラ・アリア中心。4人ともかなり高いレベルで、今更ながら日本人オペラ歌手のレベルの高さと数の多さを実感。この中ではメゾ・ソプラノの富岡明子さんの「チェネレントラ」から「悲しみと涙のうちに生まれ」が絶品。低音域も豊かな響きで、ロッシーニ独特の一気に駆け上がったり駆け下りたりの超難易度コロラトゥーラを難なくこなし、達人ぶりが窺えた。

第2部のチャイコフスキー第5番がまた素晴らしい演奏で、場内割れんばかりの喝采と歓声。冒頭の低いクラリネットから途中の長いホルンのソロなど、特に管楽器の活躍の目立つ難曲を、マエストロ・エッティンガーが見事にさばいた。

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