ちっちゃなコンサートという意味のコンサートに出かけたが、小さいどころか、延々9時間に及び大イベント。これはオペラ歌手である羽山晃生・弘子夫妻が主宰するもので、出演したお弟子さんが実に60人。一人一曲ということではないから、壮大なものになる勘定。
この夫妻は歌も歌えば、ピアノも弾くという、まことに稀なる組み合わせで、交代で伴奏をしながら、生徒さんと二重唱、三重唱を演じるから、そりゃもう忙しいこと、この上ない。晃生さんに至っては弾き語りまでこなしてしまう。
さすがに9時間お付き合いした訳でなく、後半から覗かせていただいたが、そこそこの技量の方々もいれば、びっくりするほど卓越した技を披露される歌手やピアニストがいて、世間で言う「発表会」との違いに驚くばかり。
これは晃生さんがお弟子さんの一人と演じたカルメンの終幕。
その後、会場を移しての打上。これが始まったのが9時を回っていたから、挨拶やら表彰式やらやっているうちに終電に間に合わないという人が出始めて、それを潮時に我々も失礼した。久しぶりの御前様となった。