ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「カエサル」

f:id:grappatei:20101013200137j:image:leftご存じ塩野七生さんのライフワークをベースにしたお芝居。結構芝居にするのはしんどいと思うのだが、齋藤雅文の脚本は大したものと思う。塩野さんも、ダメ出しどころか、随分喜ばれたんじゃないか知らん。

後は演出も素晴らしいし、美術、装置、照明、音響、衣装などなど、どれを取っても文句なし。

さて、出演者だが、松本幸四郎はさすがに重みがズッシリというか、格の違いを見せつけましたね。小澤征悦などは、相当頑張っているけど、ちょっと力みがねェー。でもいい勉強になっただろう。高橋恵子さん、舞台映えがすること!逆に水野美紀小島 聖はまったく目立たない。やはり空回りしてんだろうな。

今日はA席だったから、2階席の中ほどの列で、双眼鏡はフル稼働。やはり奮発して1階席にすればよかったけど、後の祭り。それでも、久しぶりに堪能出来たお芝居でした。

隣席のおっさんが、連れの女性に盛んに知ったかぶって「ホラ、ブルータスだよ、あれがサ、≪ブルータス、お前もか!≫って言うんだよ」から始まって、いろいろ御託を並べるのがうるさくってねー。気が散って仕方なかった。