ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ロビン・フッド」

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101215 川崎チネチッタ 原題もRobin Hood 「グラディエーター」と同じリドリー・スコットラッセル・クロウの組み合わせゆえ、期待して当然。ショーン・コネリーもこの役を演じたことがあるが、骨太で時に野卑で時に優しいロビンにはクロウがぴったりという気がする。同じ豪州出身のケイト・ブランシェットがマリアン役で出演。余り見せ場のない役で、ケイトの演技もやや空回りの感。寧ろ彼女の義父役のマックス・フォン・シドーの存在感が心地よかった。

我々が昔から知っているロビン・フッドと言えばシャーウッド(ノッティンガム北郊)の森で大活躍する弓の達人、と言う程度のイメージしか持っていないし、そもそも実在せず伝説上の人物ゆえ、どう扱うかの自由度が高く、制作側はそこに興味を惹かれるのだろう。

この作品では、12世紀末、獅子王リチャードがフランスでの戦いに敗れるところから話を起こしている。王から王冠をイングランドに持ち帰ることを託されたコックスリーも、闇討ちに会い落命。その際、駆けつけたロビンに自分の剣をノッティンガム領主である自分の父親に持って帰ってくれぬかと懇願、これを聞き入れてノッティンガムに急行し、事の次第を盲目の父親に告げる。その後、スッタモンダの挙句、一気にイングランドを叩こうと大群で押し寄せる仏軍と、これを水際で殲滅せんとするロビン率いる英軍との間で激しいバトルが展開される。ここが一番の見どころで、まるでノルマンディー上陸作戦を観るようであった。
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この作品、9月、フランスからの帰路、エアフランス機内で見たのだが、小さな画面での鑑賞を断念。今回、やっと大画面、大音響でたっぷり楽しむことが出来た。こういう作品は映画館で見てナンボじゃないかしらん。
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