ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

第130回 夢コンサート in 大森ベルポートで、北嶋信也を聴く

140521 雨の中、正午からのランチタイム・コンサートへ。時々聞きに来るが、既に130回とは、よく続いている。

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今回は7年前にオッフェンバックの「天国と地獄」のメルクーリオ役で一度だけ聞いたことがあるテノール北嶋信也さんの登場。歌手にしては珍しく東海大の出身(バリトン大沼徹さんと同門)で、最近5年ほど、ベルリン、ミュンヘンチューリッヒで研鑽を積んでいて、半年ほど前に帰国し、これからは日本に活動の舞台を移すらしい。

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♩若きテノール歌への想い 君はわが心のすべて♪と題するプログラムは、

1. OMBRA MAI FU ヘンデル

2. PANIS ANGELICUS 天使の糧 フランク

3. IL MIO TESORO INTANTO 私の心を慰めて モーツァルト

4. IDEALE 理想の人 トスティ

5. A VUCCHELLA  可愛い口もと トスティ

6. LA DANZA  踊り ロッシーニ

7. ICH LIEBE DICH  君を愛す グリーク

8. GERN HAB' ICH DIE FRAU 'N GEKUSST 私は彼女たちに喜んで口づけをした レハール

9. DEIN IST MEIN GANZES HERZ 君はわが心のすべて レハール

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(⬆ピアノ伴奏は、留学時代に知り合ったという、京都出身の浅野未麗さん。)

こうした演目を見れば明白だし、そしてドイツ語圏で研鑽を積んでいただけに、イタリアものは極めて限定的。アンコールにO SOLE MIOを歌ったが、発声もフィーリングもこの歌には余り馴染まないものを感じた。本人はモーツァルト歌いを目指しているとおっしゃるように、ドイツもの、特にレハールオペレッタにはぴったりのテノール

イタリアものなら、ベッリーニロッシーニドニゼッティ向きか。ネモリーノやアルマヴィーヴァ伯爵(リンドーロ)などは一度聴いてみたい。 

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終演後、主催の二期会か、タウン誌用か、撮影が行われていた。手にしているのは、この秋、彼も出演する二期会の「イドメネオ」のチラシ。今後の活躍に期待。

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