160921 原題:UN + UNE 114分 仏 製作・監督・脚本:クロード・ルルーシュ、音楽:フランシス・レイ この二人がコンビを組んで不朽の名作「男と女」を世に出したのが1966年!あれからちょうど50年だ。再び男と女(UN ET UNE)をテーマに、舞台をインドに移して、ある愛の形を世に問うた衝撃作。
途中でこりゃダブル不倫かと見せかけたり、随所に「そんなぁ〜!」とツッコミを入れたくなるほど観客を焦らし、もどかしくさせ、最後の落としどころは、「なるほど、そこかー」と唸らせる手法はなかなかの冴え。フランシス・レイの音楽も、しっとりと美しく、悠久のインドの夕景色に見事に溶け込んでいる。
今話題の、世界で最も影響力のあるスピリチュアル・リーダー的存在、アンマが登場するが、これらのシーンはそのままの実写である。こうして日に何百という多国籍の老若男女を、ただひたすら抱きしめて癒し続けている姿には、見ている側も感動を覚える。
アンマとは現地語(ヒンディー語)でお母ちゃんのこと。イタリア語のマンマにも共通るす発音だ。
主演の一人、エルザ・ジルベルスタインは現在48歳だが、まだまだ若々しく可愛らしい。「カストラート」で初めて見たときは、26歳だったのだが、多少ふっくらした程度で、容姿がほとんど変わっていないのは驚きだ。
#70 画像はIMdbから