170809 東京が一年で一番暑くなるのも、だいたいこの時期。特に今日は、予報では37度に達するとのこと。よりによって最も暑い時間に家を出ることになるとは、トホホ!まだ日傘を差す勇気がないので、帽子を被って蒲田駅まで歩いた。
毎年恒例のフェスサマミューザ、7月下旬から8月上旬まで上質な演奏会がリースナブルな料金で聴けるので、楽しみなイベントである。ただ、毎年平均でも4回は出かけるのだが、今年はミニマムの2回のみ。諸般の事情で仕方ない。
ガキの頃から結構聞いていた「序奏とロンド・カプリッチョーソ」は、小品だが、難曲。これをどう弾くか興味津々で前から6列目あたりに陣取ってしっかり聞いた。すらっとした長身で笑顔の可愛い小林美樹、伸び伸び、堂々と細かな聴かせどころも実にしっかりしたテクニックで弾いてくれて、大喝采!「タイースの瞑想曲」も、胸に染み入る名曲中の名曲、たった5分の演奏時間だが、堪能した。アンコールはフリッツ・クライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ」からスケルツォを。
コバケンの幻想は、すでに何度も聴いているが、何度聴いても、凄いものは凄い!鳴り止まぬ拍手に応えて、「日フィルなので、なかなかこの会場に来る機会が少ないが、今日のような熱狂的なファンの皆さんにまたお会いしたいので、ぜひミューザに呼んで欲しい」と結んだ。そして、長崎原爆投下のこの日、祈りを捧げる意味でとアンコールにカヴァレリカ・ルスティカーナから間奏曲を選んだ。泣けて来るような名曲であり、演奏ぶりだった。
ツイッターから拝借した画像。
#42 文中敬称略