180811
このところ、毎年のように足を運んでいる質の高い区民オペラ!今回もキャスティングを見て、すぐ予約した。昨年はマダム・バタフライだったが、ソプラノ、メゾの組み合わせは西本・杣友組で今回と同じ!こんな公演が5,000円というのだから、ありがたい!
西本真子は期待通りというかそれ以上の出来で、ブラーヴァを連発!メゾの杣友恵子も立派なアズチェーナを好演、こちらもBrava, ma molto brava!
他に、開幕早々にアリアを歌うフェランドの狩野賢一も自分の持ち味をしっかり出せていたと思う。
マンリーコの田代 誠、申し訳ないのだが、年齢的にこの役をやるのは、ギリギリという印象が拭えない。ハラハラして聞いていたが、やはり肝心のALL'ARMI~~は・・・。他がよかっただけに気の毒だった。ご本人も覚悟していたのか、案外サバサバしていたご様子。
ルーナ伯爵の野村光洋、全体として無難にまとめていたと思う。ただ、声質の問題はどうしても残る。この役、かなりふてぶてしい男であり、どちらかと言えば、もっと重々しく猛々しい声がふさわしいのだが、そこまで求めるのは酷かも。IL BALEN DEL SUO SORRISOが、自分にはこの演目全体を通して一番の聴かせどころと思っているだけに、一言余計だったかも。
荒川区民合唱団、素晴らしかった!
ご覧のように賛助歌手も少なからず加わってはいるが、歌唱はもとより、演技も堂々としており、自然な動きで違和感、まったく!自分も最近「椿姫」の合唱隊の一員としてデビューを果たしたばかりなので、合唱隊にはいつも以上に注意深く拝見、拝聴した。
このホール、昨年のマダム・バタフライの時より、全体に音響がよくなっていたのは、舞台装置のせいなのか、よく分からない。今回も多分反響版は撤去していたと思うのだが。
舞台は背景にご覧のような単純化された針葉樹が描かれているだけ。手前に階段状の台形が置かれているだけで全幕を通したが、それで十分。
前半は真紅の衣装、後半は一転、高貴なブルーの衣装!
アズチェーナの杣友恵子は舞台衣装から手早く着替えてロビーに登場。メイクは落とさずにいてくれてよかった。どうですか、このドヤ顔!
フェランドの狩野賢一。冒頭、物語の背景を説明するという重要な役回り。
#46 文中敬称略