ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

映画館に行けなくて・・・

200623  3ヶ月近くも映画館に行けない事態になっている。仕方ないからネトフリ/アマプレでお茶を濁しているけど、来月に入ればいよいよ行けるかもと期待しているが、家人はそんな私に冷ややかだ。やはり映画とは映画館で観ないと、どうもしまりがなくていけない。

最近の映画配信て、音響も映像も飛躍的に進化しているから、まあまあ楽しめていて、文句言いつつも、過去収録していて、見る機会がなかったHDの作品も含め、連日数本の割合で観ているから、3ヶ月で膨大な作品数に上る。

そんな中で昨日は「愛と喝采の日々」を見た。以前、リアルタイムで見ているので、前半は飛ばして鑑賞。あの時はそれなりに感動もした記憶があるが、今見るとなんとも色あせて陳腐にさえ感じてしまう。バリシニコフの妙技には驚嘆するが、主役二人の大袈裟な演技にはいささかうんざりした次第。

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右側のアン・バンクロフトの役はオードリー・ヘップバーンもやりたったらしい。

ところで、「愛と・・・」というタイトルだが、ひとつの流行なのだろうが、ざっと記憶を辿っただけでも、

愛と青春の旅だち  AN OFFICER AND A GENTLEMAN

愛と喝采の日々   THE TURNING POINT

愛と哀しみの果て  OUT OF AFRICA

愛と哀しみのボレロ LES UNS ET LES AUTRES

と言う具合。検索すればまだ出てきそうだ。面白いのは、原題とはまったく無関係に邦題が作られていることだ。ま、それはよくあることで、かつては「慕情」、「旅情」、「哀愁」、「悲愁」etc.など二文字邦題が頻出した時代もあったし、それらも原題とはいずれも無縁の内容で、ファンへの訴求力を一番に打ち出した結果なのだろう。

そこへ行くと最近の洋画の邦題は、原題をそのままカタカナにするような安易な方向に流れがちで、ちょっと面白くない。暇にまかせてそんなことを感じた次第。