201219
夏に続いて配信でこのコンサートを鑑賞。配信でコンサートやオペラを見るのはすでに10回は軽く超えているので、感覚的にもすっかり慣れてきた。
今回は人数制限を設けて、会場にわずかではあるが聴衆を入れてのコンサートで、拍手も聞こえてその分臨場感が増した印象。今回、映像と音響にほんのわずかなズ差が出ると思ったら、どうやら自分のパソコン側の問題だったようだ。
演目は、よほど悩んだと思うが、かなり斬新なもので、ファンからのリクエストを相当数加えたことによるようだ。それと時節柄を加味した構成になっている。
1. ルパン3世のテーマ. 二人
2. Ave Maria (Gounod) 青栁
4. Oh Holy Night(讃美歌) 二人
5. 「魔笛」から”なんと美しい絵姿” 青栁
7. 寂しい樫の木(木下牧子) 青栁
8. 口なし(高田三郎) 江口
10. 人生の扉(竹内まりや) 江口
11. 時代(加藤冴夏編曲) 二人
と言う具合で、とりあえず二人がよく歌うオペラ・アリアはほぼ封印という感じで、比較的珍しいラインナップ。二人の演奏で、これまで聞いた演目は・・・ゼロ!さらに、誰かのカヴァーであっても、とにかく初めて聞いた曲が4曲もあった。(恥ずかしいので敢えて伏せるが)
白鳥の歌、お馴染みのチェロの曲を歌った江口は大変だったと明かしていたが、これは相当難しいことは聞けばすぐ分かる。なんでも伴奏ピアニストのリクエストだったそうだ。まあ、なんでもチェレンジで、いいですよ、なかなか。
8番目の雪の華もかなりの高音がなんども出てくるし、それを青栁が軽〜く、実に巧みに歌っていた。さらに9番目は、しびれた。曲もいいが、歌詞がまた素晴らしい。多分、自分の年齢に重ね合わせて選曲したのだろうが、ジーンと来る歌いっぷり。英語の発音もお上手だったし、言うことなし。
最後はやはり中島みゆきで締めた。普段から彼女の作品は、特に青栁が得意にしているから、これまでもずいぶん聞いているが二重唱は初めて聞いた。加藤冴夏の編曲がまたお名前通り冴えていた。
合間のトークがまた、いつものように楽しかった。クラシックと他ジャンルを融合させたいわゆるクロスオーヴァー分野(e.g. ジュピター)について、江口はもともとあまり好みではなかったらしいが、最近はむしろ進んで取り組みたいという。
また、日本歌曲とはなんぞや、日本唱歌の難しさ、幼い頃、歌詞が難しすぎて大人になるまで意味をまるで理解していなかったと言う話も、実は誰しも経験するところであるが、面白かった。(e.g.♫はるーはなーのみーの♫)
青栁が出生地も生年月日も芋洗坂係長と同じという話にはおもわず吹いた。そういえば、どこか風貌も・・・?
文中敬称略