ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

鈴木優人 × 清塚信也 × 読響@アプリコ大ホール

211206 8月中旬の売り出し日に予約した席は6列目左セクション通路から3番目と、少し舞台に近すぎますが、まあまあ悪くない席でした。ピアニストの手指の動きも、マエストロも、美人オーボエ奏者(2番)までよく見えました。でも、やはり好みのバルコニー席の方がよかったのですが、仕方ありません。

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アプリコに近づくと、外に大行列が。全席指定だから、こんな行列ができるはずがないと思っていましたから驚きました。

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建物の外にも行列が見えます。

こういう行列ができるのは無料コンサートの場合だけど思っていました。それほどの人気者だったんですね、このピアニストは。確かに、今やピアノ奏者だけでなく、半分はタレントという風情ですからね、この人!

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登場する時も、これがクラシックのコンサートかと思わせるほどの違和感、大あり!自ら拍手しながら、満員の会場のあちらこちらに視線を投げ、まあ沸かせる沸かせる。さすがの鈴木優人さんも、思わず苦笑いでしたね。こちらはごく真面目な人ですからね。でも、この二人、以前からかなり仲良しだとアフター・トークで明かしていました。清塚39歳、鈴木41歳ということのようです。

読響との相性もばっちりで、トークでもそれを盛んに言っていた清塚さん、この辺りもなかなかお上手とお見受けしました。コンマスとは高校時代から先輩後輩(清塚が数年上)の間柄で、以前から共演を互いに熱望していたらしいです。

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彼の作曲した5分ほどの小品、すばらしくも美しい作品で、うっとりさせられました。

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チャイコフスキーの4番は、管楽器の華々しさがやたらに目立つ楽曲で、こういうのは愚亭の好みではありますが、チャイ5ほどではないですかね。

5時終演でしたが、アフタートークにもほとんどの聴衆がそのまま残っていました。それほど期待されていたようです。確かに期待に応えて、お笑いの舞台かと思わせるほど、場内をさんざん沸かせていました。こういうクラシック奏者の出現で、若い人の間に今後クラシック・ファンが増えるのではないかと思った次第。

30分ほどでトークを切り上げ、時差退館となりましたが、この捌き方も堂に入ったもので、恐れ入り屋の・・・でした。翌日も同じ内容で、長野で公演するとか。これまた完売というから、主催者ほか関係者にとってもウハウハでしょう。