211215 THE UNFORGIVABLE（許されまじき者）2021 独・米・英 114分 監督：ノラ・フィンクシャイト（まだ４０前のドイツ人女性と後で知ってびっくりです）2009年のイギリスのテレビドラマ、The Unforgiven （許されざる者）のリメイクだそうです。先日見たナショナル・ギャラリーが180分と長尺だったこともあり、アッという間に終わってしまった感があります。ちょっとその分、ラストがもの足らなかったかも。
あのおぞましい事件から２０年、かわいかったあの子、元気でいるだろうか？一目だけでも会いたい。その日が来ることだけを楽しみに耐えてきたのだから。
年の開いた妹だけに母親のように慈しみ育てたルース（サンドラ・ブッロック）は、身代わりとして２０年の刑期を終え、やっとしゃばには出たところです。仮出所ということで、定期的に保護監察官に会う以外は一応職につかなければいけないのですが、世間の風は殊の外冷たく、どこへ行っても冷たくあしらわれます。
やっと保護監察官の口利きで水産加工工場で働き始めたものの、馴染めるかと思った矢先、自分の過去が知れた途端周囲の空気が一変するのでした。
その後、妹ケイティーの居所がわかり、親切な弁護士が間に立ってくれ、養父母と面会するところまでこぎつけるのでしたが・・・。
サンドラ・ブッロック（Bullockなので、あえてブッロックとします）が好演していますが、役作りのメイクのせいかも知れませんが、かなり容色が衰えたことは否めません。まあ、もともと美人女優ではないですけどね。こういう難しい役柄を感情の起伏を抑えながらの演技には感心しました。
脇役のヴィオラ・デイビスも、相変わらず見事な演技で、もう少し、この2人が関わるシーンが多いとよかったのですがね。ちょっともったいない感じでした。
