211217 LA SCUOLA 1995 イタリア 100分、監督:ダニエレ・ルケッティ(「靴ひも」2021 イタリア映画祭出品作品)
1995年頃のローマ郊外の高校が舞台。生徒たちは目を覆いたくなるほどのやりたい放題、考えられないような授業態度で日本なら一発退学になっちゃいそうであります。日本風に言うならほぼ問題児ばかりです。でも、ここはイタリア、この程度のことは当時ざらにあったんだろうと想像されます。
対する先生たちも、そりゃひどいもんでして、もちろん国語と歴史担当のヴィヴァルディ先生(2008年の「ボローニャの夕暮れ」でヴェネツィア国際映画祭主演男優賞を取るシルヴィオ・オルランディが演じます)のように、とにかく生徒たちに精一杯愛情を注ぎ、多少の悪さは大目に見る先生もいますが、とても教師には向かない先生たちの方が多いという、そんな状況です。
今まさに学期末で、生徒たちの進級審査会が教師全員参加のもと、体育館で開かれます。生徒一人ひとりにどういう採点を誰がつけたかで、紛糾しまくります。結局、全員進級ということになります。(1人を除いて)
まあ、ある種の群像劇ではありますが、進行がかなりドタバタであり、日本未公開というのも大いにうなずける一本。自分にはちょっと肩透かしでした。