220307 2020年劇場公開作品 監督:黒澤清 脚本:濱口竜介(「ドライブ・マイ・カー」)当初、NHK制作テレビドラマ、後に劇場用として作られた作品。115分
脚本、監督とも、今や売れっ子の申し分のなり二人が担当していて、ヴェニス映画祭銀獅子賞を始めとして、世界各地の映画祭で受賞ないし受賞候補となっている作品、ですが、当方の期待が高過ぎたのか、それほどの作品なのかというのが見終わった時の感想です。
ただ、主人公を演じた蒼井優の演技が素晴らしく、そこは圧倒されました。この人はやはりただものじゃないということがよく分かりました。あの時代の感性のようなものをうまく台詞回しに乗っけていましたもの。
そこへ行くと、悪いですが、こののっぽの俳優はまあ言うなれば大根役者。その対比を楽しむのもいいかも知れません。
全体に描き方が薄っぺらい印象で、115分という尺には詰め込みすぎた、つまり脚本がかなり粗くなったということはなかったでしょうか。あるいは、劇場で見たら、また違った感想を持ったかも知れません。