ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

オペラの二重唱を堪能

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またまた来てしまいました。1月にアイーダで驚異的な演唱を披露した関定子さんとその仲間たちの演奏会が銀座王子ホールで開催され、裏方も支えるソプラノのゆみゆみこと坂野由美子さんに誘われるままに聞きに来ました。

思えば、コロナが始まった直後、2020年3月におっかなびっくり聞きに行ったシリーズです。その時はチケットを買っていて、怖がって会場まで行けなかった姉の代わりに聞きに行きました。終演後、関さんが「みなさん、お名残惜しゅうございますが、今日のところはとっととお帰りください!」と挨拶されたのが印象に残っています。

今日もお馴染みのメンバーで繰り広げられた有名オペラの二重唱、「黒船」以外は、耳馴染みの演目ばかりで、ゆっくりくつろぎながら楽しめました。みなさん、もちろん中堅どころですから、お上手でした。

関さんはさすがの貫禄ぶり、しかもちゃめっけたっぷりで、場内を沸かせました。あのレベルに達すると、ただ普通に歌い、振る舞うだけで、聴衆の心をしっかり掴んでしまいますものね。

坂野由美子さん、進行の、舞台構成担当の大島尚志さんがわざわざ言及するほどのカルメンの終幕部の二重唱を見事にキメてくれました。ただ、彼女、いつもおどけてばかりいるので、この時も登場するだけで、なんだかおかしくなってしまいましたが、熱演でした。

他に布施雅也さんと石井揚子さんが素敵なコスチュームで踊りながら歌った二重唱「誇り高いウィーンの血よ!」が印象に残りました。