230728 SUBURRA 2015 伊 2h10m 監督：ステーファノ・ソッリマ
先に2017年のTV ドラマシリーズをNetflixで見ていて、本作はその前に作られた劇場版のようです。ただ、後で作られたドラマの後編のような体裁になっています。即ち、本作では、主要キャストがあらかた殺されてしまいます。時代は現代ですが、原題のSuburraとは古代ローマの貧民街を指しています。
ローマ郊外、沿岸部のオスティア（フュミチーノ空港近く）一帯に統合型リゾートを作るプロジェクトをめぐって、マフィア、地元ギャング、ジプシー一族、国会議員、ヴァチカンなどが血みどろの抗争を繰り広げます。冒頭からかなりエロいシーンもエグいシーンもふんだんで、そこまでやるかというほど、若干辟易したりもしますが、ぐいぐいと引き込まれる展開はテレビドラマを凌ぐものがあります。
最近見たイタリア映画にやたら出演しているピエルフランチェスコ・ファヴィーノがここでもたっぷりと存在感を披露します。それとオスティア一帯を縄張りにするギャングの頭領役のアレッサンドロ・ボルギが独特の眼光を放ち、印象に残る演技をしています。
