230827 今日は、日頃ウチの合唱団でお世話になっているテノール、遠藤貴之さんの初のリサイタルを聴きに三軒茶屋へ。昔、世田谷住まいだったころの通学路に当たるので、とても馴染みの場所です。
ここに席数最大75席の小ホールがあったことは、以前から承知していましたが、来るのは初めて!間口が1間ほどしかなく、思わず通り過ぎるところでした。
ホールは4階にあります。コンクリート打ちっぱなしの近代的なデザイン、天井が高く、響きも上々。裏側には小さな休憩場所があり、コーヒーやティー、ワインなども楽しめるように作られていて、大変快適な空間です。
人生初のリサイタルということで、ご本人はだいぶ緊張されていたようです。その割に、トークは人柄を感じさせる自然な感じで、好感を呼んだと思います。歌声もピュアで、後半のイタリアものではかなりの高音を連発されていました。
それと、2部の冒頭、いきなり隠し持ったトランペットで「フライデーナイト・ファンタジー」を独奏され、これにはさすがにびっくりしました。今日に備えてそれなりに練習したのに、なかなかうまく行かないものです、と盛んに照れてましたが、大喝采が起こっていました。
ラストのTime to say Goodbyeの時は、「連絡が間に合わず、サラ・ブライトマンとの二重唱は実現できませんが・・・」と。これはかなりうけていました。
アンコールにはL'Ultima Canzone(最後の歌)をしみじみ歌われ、おひらき。アンコール直前では、涙ぐまれていたのも印象的でした。やはり満員(それでも50人でチケット代が千円では赤字覚悟だったようです)の聴衆の前で人生初のリサイタルをやり切った喜びは大きかったはずで、今後の歌活動に大きな自信につながったのは間違いないでしょう。
オ・ツ・カ・レさまでした!