230826 誕生日の今日も昨日に続きミューザ川崎へ。
やはりウチの団員が1名、アルトで参加したので、聴きに行きました。この作品、嫌っていたわけではないのですが、なぜかこれまで縁がなく生で聴くのがこれが初めて!いやまあ、聞きしに勝るいい作品でした。
それに、驚くべきことは合唱がほぼ出ずっぱりということでした。あの第九でもせいぜい12分しか合唱は歌っていないのです。ソリストたちの出番が結構ありますから。対してこちらは冒頭から終演まで合唱が歌い続けます。
ソリストはソプラノとバリトンのみで、それほどの出番はありません。合唱団はずーっと立ちっぱなしで、約40分後、第5曲でソプラノ独唱の場面で初めて座りますが、これは比較的短いので、休んでられません。気の毒ですが、次の第6曲から終演まで歌い続けます。他の作曲家のレクイエムと比べるとまことに異色という印象です。
今日は会場スタッフから撮影禁止のボードが回ってきていましたが、終演後、すかさず1枚だけパチリ。最前列のおっさん、Bravoの垂れ幕を広げています。もうブラーヴォは解禁なんですけどね。叫ぶのが恥ずかしかったのか・・・。
ごらんのように昨日よりは聴衆が入っていて、また合唱団も両翼にまで広がっています。そう言えば、完全暗譜していて楽譜を持たない団員がテノールとバスにひとりづつ、ほぼ暗譜していた人が他に数人、男声陣に。女声陣は全員譜持ちでした。
バリトンの田中雅史さん、いいお声で、いかにも宗教曲向きのタイプ。楽譜でなく、iPadを見て歌っていました。今後、この風景が普通になるんでしょう。一方、ソプラノの櫻井愛子さんも経歴にあるように、宗教曲の専門家のようです。とにかく高音が美しく、強く印象に残りました。
比較的普通の体格の女性があのデカいチューバを担当していたのには驚きました。意外に軽々操り、しかもなぜか時々笑みも浮かべ余裕の演奏でした。5管のホルンもよく鳴っていました。5本のコンバス、今日は全員独式ボウイングでした。
やはりドイツ・レクイエムは一度歌ってみたいと強く思いました。元気なうちにチャンスが巡ってくるかどうか・・・?