ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ゴジラ-0.1」

231108 久しぶりに映画館へ。やはりこうした作品は本格的な映画館で見ませんとね。いやはや、たまげましたね。ど迫力に圧倒されっぱなし。大したVFXが作れるもんですね。

愚亭は最初のゴジラ映画、見ているのです。1954年ということなので、多分中学生になっていたはずです。いやぁ、もうそりゃ当時のことですから、大興奮でした。円谷英二の特撮も面白かったですが、伊福部 昭のテーマ音楽もすごく印象に残りました。

以来、ゴジラアメリカ製のGODZILLAシン・ゴジラは見ていますが、それ以外のは見ていませんので熱狂的なゴジラ族ではないのですが、なぜか惹かれますね。どこか愛嬌があって。

時代設定は終戦直後なんで、オリジナルのゴジラより時代が少し前ということで、マイナス・ワンになったんですかね。

オリジナルもそうなんですが、単なる怪獣ものではなく、明らかな反核反戦思想が込められているのが今回もよく分かります。

少し観客を焦らせてから出てくると思っていたら、結構いきなり出現してびっくりでした。特攻隊員の主人公、神木隆之介演じる敷島(この名前、いかにも時代を象徴してますね)が大戸島という守備隊が死守する前線基地へ、機体不調を理由に不時着するのですが、守備隊長はこのウソを見破ります。

ま、それはともかくとして、ここで、海岸にいた敷島が深海魚が多数浮かび上がるのを目撃、そして・・・という具合。ただ、この時はゴジラは成長過程ゆえ、身長15メートルほど。でも、守備隊は隊長と敷島以外全滅!

その後、東京に上陸する時は、すでに体長50メートル超えにまで育っちゃっています。

これが銀座あたりで大暴れするシーン、あまりのリアルさ加減にボーゼンです。映像に加えて音響にも圧倒されます。逃げ惑う群衆の中に橋爪 功を発見。彼の名前はノークレジットで、どこにも書かれていませんが、まあカメオ出演ということでしょうか。

そう言えば、主役級でもうひとり、今話題の新人、浜辺美波さん、最初に登場した場面では、「誰、これ?」ぐらいのインパクトしかなかったです。ラスト・シーン、病床で首筋に黒い刺青状のものが見えたのですが、あれは、なんだったのか。

ゴジラにとどめ刺そうと敷島が操縦する最新鋭戦闘機「震電」は、戦争末期に製造され、初飛行直後終戦となり、実際に出撃ができなかった悲劇の戦闘機です。これが残っていることが判明、さっそく整備して敷島が乾坤一擲、ゴジラの口めがけて!

編集作業中でしょうか、楽しげな監督です。

ま、本作は映画館で見てナンボだと思います。いずれテレビ放映かネット配信されるのを待つ、それはなしでしょう。

ゆっくり海底へ沈んでいくゴジラの死体、肉片に妙な動きが。続編への暗示かな。