ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

ブルックナーも久々に

240414 午前中、近くの中学校での合唱練習の後、そそくさと日暮里経由でサンパール荒川へ。ウチの合唱仲間が乗る演奏会に行きました。

昔、第九と「復活」で、なんどか出演経験のあるMAXフィルのコンサートです。ここのMo.古澤は、昨年末のサントリーホールでのコバケン第九で、私の目の前でコンバスを演奏されていました。コンバスも依然バリバリ現役です。若くてかっこいい指揮者です。

ブルックナーは嫌いではありません。日航ジャンボ御巣鷹山の年、休暇で彼の生誕地であるオーストリアのザンクト・フローリアンをわざわざ訪ねたぐらいですから、私の中では、ずーっと興味ある作曲家の一人です。

でも、前半の「テ・デウム」のような合唱曲があるのは知りませんでした。いきなり冒頭から、しかも大きな音量で歌から入ります。合唱、うまいです。ソリスト陣、常連さんです。テノールの澤崎一了さんはここ数年、実に進境著しい大型テノールの一人でしょう。

後半は、これぞブルックナーという感じの管弦楽曲で、冒頭、ホルンのソロが1楽章の主旋律を吹きます。これは相当難しいし、勇気が要ります。見事に吹き切った首席奏者、ブラーヴォでした。

その後、とりわけ金管組が大活躍しますが、見ているとトランペット3番までがロータリー式、4番目の女性だけ、ピストン型で、今やロータリー式がメインのようです。プロとアマの混成チームとのことですが、その割合はどのようなものなんでしょうか。興味津々。とにかく、お上手です。

それにしても長い!ほぼ第九と同じ長さの66~72分!それより長いと感じたのは終演時のマエストロのタクトが上がったまま動かない!30秒ほどもあったように感じられました。弦楽奏者の弓も宙に浮いたまま、時間が過ぎます。

ついに溜まりかねたように、奥の方から拍手が起き、一斉に大喝采へと。なんでもこのマエストロ、フライング防止には何が必要か研究しているとか。確かに、終わるや否や、余韻を楽しむ暇もあらばこそといきなり拍手する輩がいますからねぇ。人によっては相当苦々しく感じる筈ですもの。

帰路は都電荒川線日比谷線浅草線で帰りました。