ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「クロッシング」

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101110 新宿武蔵野館 原題はBROOKLYN'S FINEST 米 132分  [監][製]アントワーヌ・フークァ [出]リチャード・ギアドン・チードルイーサン・ホークウェズリー・スナイプス

原作がいいのか脚本がうまいのか。或いは「トレーニング・デイ」のフークァの手際がいいのか。
原題は「ブルックリンが一番」みたいな感じだが、これは皮肉かな。邦題では、筋書きの展開予測可能。

3人3様の刑事がどこかの時点で交わるのだ。それがどこか、ほぼエンディングに近い重要な局面での一瞬。
ギア演じるエディーはリタイアまで秒読み。家族関係崩壊で、安らぎを得るのは黒人娼婦のところだけ。
チードル演じる通称タンゴは、麻薬組織への潜入捜査と引き換えに昇進を約束されているが、逮捕の対象(スナイプス)が命の恩人と来ているから、任務遂行か恩義に報いるかで揺れに揺れる。
3人目、ホーク演じるサルは、家族思いで、何とか広い家への脱出を試みるが先立つものがない。何としても大金が要る。そこで、警官としてあるまじきことを妄想するが、徐々にそこへまっしぐら。

最後に激しい一斉手入れがあって、この3人の中二人までが落命。既にリタイアしたエディー、在任中はパッとしなかった彼が正義感に燃えて、最後にいい仕事をするのだった。

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