190130 昔のカルテット仲間から誘われて、初めて札響を聴きに。
こじんまりとして、なにか雰囲気がとてもよいオケという印象。コンマスが笑顔を忘れず、多分極めて厚い信頼を団員から得ている様子。
マティアス・バーメルトというマエストロ、初めて聞いた。かなりご高齢。なにせあの偉大なストコフスキーの助手を務めたというのだから。枯淡の境地というか、淡々と振っている姿と豊かな表情が印象的。
モーツァルト、ベートーベン、そしてブラームスと、ずらりと大御所を並べた。どれも暖かみのある響きで、昨夜の睡眠不足で居眠り覚悟だったが、そんな気配は微塵も。ブラ2もなかなか聞かせる。1番、3番、4番などに比べると、耳馴染みがそれほどかと思ってたらとんでもない。これも聴き慣れたメロディーが結構出てくる。
ピアノの岡田 奏(かな)、チャーミングでダイナミックで繊細なサウンドを縦横に響かせてくれ、万雷の拍手だった。音楽家になることを運命付けられた命名だ。
7割ほどの入りだったのが惜しまれるが、素敵な演奏会だった。
#8 文中敬称略