210416 HOMELAND 米 2011-2020 8シーズン、96話をやっと見終えました。娘からおもしろそうだとの情報を得て見始めましたが、いやあ、長かった!これまでも長編ドラマはずいぶん見ていますが、これはその中でも最長記録。
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主に中東が舞台ですが、米国内、ニューヨーク、ワシントンD.C.、ベルリン、ドーハなども登場します。
主役はキャリー・マティソンという凄腕、敏腕CIAエージェントで、これをクレア・デインズが熱演し、この長編ドラマでなんども主演賞を受賞しております。確かに恐ろしいほどの熱演で、時にカマキリのごとく、時にカメレオンのごとく表情が激しく変化し、額の縦ジワはずーっと消えなくなるのではと思うほど、ほぼ平穏な表情や笑顔はないという厳しい役どころ。
さらに、女性にしては大変厳しいアクション・シーンが少なくなく、当然、スタントも多用していますが、本人自身が演じているシーンも多く見られ、撮影前にハード・トレーニングを積んで体幹を鍛え抜いたようです。彼女本名がDanesであるところから、あだ名はグレート・デーンと。女性にはいささか失礼なれど、うまいこと付けたものです。
前半の1/3ぐらいは、8年もアフガニスタンで囚われの身になった海兵隊員のニコラス・ブロディ(デイミアン・ルイス)が奇跡の生還を果たし、米国で英雄扱いされますが、実はその間、敵側に洗脳され、アメリカで大掛かりなテロを企んでいるという情報を得たキャリーが、それを暴こうと大奮闘しますが、ひょうんな経緯から二人の間に恋愛感情が。ブロディーとキャリーが軸になってハラハラドキドキの展開が楽しめます。
中盤は、舞台が国内に移り、全体としては一番だれる展開が続きますが、後半、再びキャリーが中東へ派遣されると、にわかにテンポが上がり、全体で一番の盛り上がりとなります。特に和平がなるということで、米国とアフガニスタンの大統領が歴史的な会談に臨み、直後に二人が乗ったヘリが墜落。誰が撃ったのか、それとも事故か世界中が大騒ぎとなります。
ここでもキャリーが大活躍の末、事故であったことが判明、ぎりぎりのところで、戦争が回避されることに。アフガニスタン、パキスタン、タリバーン、そして米国の関わり方がかなり実際の出来事に沿って創られている部分が多く、それだけ重みとリアリティーがあります。
そして、ラストは思いもよらぬシーンとなり、悪くないエンディングで、ホッとしました。まだ続きがありそうな予感がしました。だって、キャリーがモスクワでソール・ベレンソン(マンディ・パティンキン、CIA中東部門チーフ、キャリーの上司で彼女の”育て”の親。後に大統領顧問)へ秘密情報を提供するスパイであり続けられるわけはないですからね。
96話全部に出演したのは、このキャリーと上司、ソールの二人だけです。
画像はIMBdより拝借しました。