ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「そしてサラは殺された」@Netflix

210502  ¿Quién Mató a Sara?/Who Killed Sara? メキシコ映画 2021 シーズン1 10話。

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1話が大体30分ちょっとということで、これも結構見やすい作品です。タイトルになっているサラという女性がパラセール中に墜落死、誰がどのような目的で殺したのかがポイントになっています。

タイトルロールたるべきサラが殺されてしまうので、フラッシュバックでの登場シーンばかりになりますが、これが魅力に乏しい女優が演じていて、まずそこが興醒めでした。現に、上のポスターにも含まれていません。ただ、メキシコ映画というのは割りに珍しいので、見続けましたが。

舞台はメキシコとは言え、屋外のシーンは少ないので、メキシコなのかスペインなのか、錯覚を覚えるほど。大富豪一家と一緒に夏の別荘へ行った兄妹が事件に巻き込まれてしまいます。

一家の主人というのが底知れぬワルでして、まあ日本人的感覚からすれば、およそ考えられない悪事を働きます。それにしても、自分が経営する五つ星ホテルの地下に特別ゲストのための秘密のサロンで東欧辺りから連れてきた女たちに売春させたり、そこに孫を連れて行くなど、呆れるばかりのご乱行の数々。

夫婦にはぜんぜんしっかりしない長男とかゲイの次男、そしてちょっと歳の差のある魅力的な妹の他に、ある事情から家族同然で育てられた男がいて、これが事件の鍵を握っていたりして、なかなかミステリアスな展開となります。ゲイ同士の結婚とか、代理母とかそれとなく社会問題なども取り入れたりして、ストーリーに変化を持たせています。

1話が30分強という限られた時間にしては、盛り上げ方に工夫があり、すぐに次が見たくなる衝動が抑えられません。んで、ほぼ見る側の推理通りの展開となり、一見落着かと思わせておいて、実はシーズン2を見ないと、なんともモヤモヤ感たっぷりのエンディングとなります。

シーズン2の配信は今月の19日で、予告がまたうまく作られていて、絶対に見てやろうと言う雰囲気に持っていかれます。残念ながら、愚亭の知っている俳優はゼロでした。メキシコ映画ですからね。