210928 ホールのアクセスと夜の公演であることが引っ掛かっていて、やっと前日にご本人宛に予約依頼をしました。入りはよく分かりませんが、結構入っていたように見えました。I(アイ)列の9番で、ほぼ中央、前と左横は空席でゆったり聴けました。
主催は左の朴令鈴さんです。音音(おとね)工房という音楽事務所を経営されているようです。詳しいことは貼り付けたチラシをご覧ください。
たまげますよねぇ、休憩なし、75分(実際は80分近く)ぶっとおしで、しかも暗譜で歌っちゃうんですから!さすがに時折、内ポケットから白いハンカチを出して顔や首のあたりを拭っておられたけど、いやあ、これはきついっす。ちょっと途中で気の毒になってしまって、歌に集中できないところも。というか、中弛みと言ってはシューベルトに失礼極まりないですが、眠くはなりませんでしたが、ちょっとそんな気持ちもどこかに。
24曲中、最も知られているのが5番の菩提樹で、これは学校でも習いますから、まあほとんどの人が知っています。それと冒頭の「おやすみ」、最後の「辻音楽師」は聞いたことがあって、メロディーも馴染みやすいものです。それ以外は、帰路口ずさめるというようなものではなかったです。
ありがたいことに、縦書きの日本語歌詞が背景に投影されるのですが、これが実に自然で出し方もパーフェクトでした。これだけ素晴らしい字幕は多分初めて見た気がします。おかげさまで歌の大意を読み込みながら、じっくりと拝聴できて、ありがたかったです。まともに全曲聞いたことがなかったので、来てよかったと思いました。
まあ、とにかくこれだけのものをやってしまう、その情熱とエネルギーにはほとほと脱帽でした。いやあ、やはり華やかなオペラばかり追ってないで、時にはこのようなずっしりと来る古典も味わいたいものです。いいコンサートでした。
「救いようのない」とありますが、確かに、内容的には実に暗いです。それでも時折、明るい未来を希求するような内容も盛り込まれたりもするのですが、また暗い方へと。
ところで、今日は久しぶりにJR渋谷駅で下車したところ、ホームが様変わり。三両目あたりで降りれば同じレベルで改札を出てそのまま下がればバス乗り場というつもりでしたので、しばしウロウロとみっともない仕儀に。どうやら3階構造にでもするようです。時間に余裕があったので、予定していたバスには乗れましたが、少し慌てました。
帰りは南口を利用すれば簡単かと思いきや、これまたくねくねと回り道をさせられて這々の体でホームに到着。埼京線渋谷駅との距離を短縮することとホームを拡張するようですが、また延々と工事中になるのでしょう。