ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

音大オケフェス@ミューザ川崎

221204 2日連続で同じ会場へ。

毎年、このシリーズはほぼ秋と春の2回行くことにしています。もちろん会場がここに限りますが。そして、毎年同じようなことを書いています。つまり、とても大学生とは思えない上手さに痺れるのです。

彼らも、多分このフェスには特別の思い入れがあって臨むのでしょうから、最高のパフォーマンスをどの大学も目指しているはずです。マエストロたちも同じ気持ちでしょう。彼らになんとかベストの演奏をさせてあげたいと。

素人耳には、プロとの違いがあまり分からないぐらいです。今日は東音大と国音大でした。恒例となっている互いにファンファーレでエールを送り合います。それぞれの大学の作曲家の学生が作曲したファンファーレです。

まずは国音大のブラス隊が登場、結構数が多いです。登場するや、なにやら四角い紙のようなものを床に広げます。???もしかして、金管楽器の場合は管の中に溜まる水滴が落ちるので、それを意識したものでしょうか。こういう光景はあまり見かけませんし、現に、相手側の東音大ブラスはそれをやりませんでした。

そして演奏の後に、作曲した学生(だいたい前列下手側に陣取っています)に敬意を表し、喝采を浴びさせることになっています。最初に登場した国音大の演奏はかなり長かったのに対して、東音大のは実にあっさりしたもので、対照的でした。

そしてこれまた毎度のことながら、プレイヤーの大半が女子学生であること。今日など、9割近い比率で、このままでは、いずれ男子学生はいなくなるのではと思うほど、女子だらけです。東音大では、チューバまで女性奏者でしたから。

演奏にはもちろんどちらにも痺れましたが、とりわけ後に登場したMO.尾高忠明が振った国音大のシベリウス交響曲第二番」の出来栄えには驚愕しました。特に弦の美しさと言ったら、形容し難いと言えば大袈裟かな?

ちなみに東音大が演奏したのはストラヴィンスキーの「火の鳥」とリヒャルト・シュトラウスの「死と変容」という、どちらかと言うと玄人好みの演目でした。こちらは逆に管が目立っていました。ずいぶん大雑把な評価で、申し訳ないです。