ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ザリガニの鳴くところ」@Amazon Prime

230914 Where the Crawdads Sing 米 2022  2h5m  

佳作です。でも、後味が・・・。

舞台はノースカロライナの湿地。主人公のカイアはこの湿地帯で家族と暮らす少女。しかし、DVの父親のせいで、カイア以外、みんな出ていってしまいます。カイアは一人父親とうまく距離を取りながら成長していきます。結局、この暴力パパも出ていってしまい、カイアだけになります。

か弱い女性が一人でこんな過酷な環境で生きていけるわけないと思うのですがねぇ。実話でなくフィクションなんで、こんなあり得ない物語になってるんでしょうか。

湿地帯ですが、風景や自然環境、そこに生息する小動物、鳥など、羨ましいほど美しいのです。そこは彼女も満足しているのですが、生活必需品を求めて時折り街まで出る必要があり、湿地の少女と呼ばれ相手にしてくるれる人はごく稀なんです。

やがて子供時代に知り合ったボーイフレンドが現れたり、それなりに思春期を迎えます。そんなある日、その湿地帯で事件が起き、街はちょっとした騒ぎになり、彼女が疑われたます。裁判で決着しますが、いまいちすっきりしない展開で、脚本上、かなり無理があるような箇所がいくつか。

その後、晩年までを描きますが、エンディングがねぇ〜。

主演の女優が実にいいです。ピュアで素朴で・・・でも湿地で育った女性なら、もう少し野生味があった方がリアリティが出たんでしょうけど。

リース・ウィザースプーンが製作を担当したことも話題になりました。監督もオリヴィア・ニューマンという若い女性、ついでに原作も女性でデリア・オーウェンという作家兼動物学者です。