240320 2013年から英国で放映されたTVドラマシリーズ。これ自体も長寿番組ながら、元々は1986年から2000年に放映された「主任警部モース」のいわばスピンアウト的なドラマシリーズで、モースの若い時代を取り上げて、うまいこと仕立て上げたものと感心する。
今回Amazonプライムで、とりあえずシーズン1のみ視聴。全5話で、各話90分。最近、プライム会員でも無料視聴はシーズン1だけにして、その後は有料という、なんかせこいやり方が気に入らず、従ってシーズン2以降は当面見るつもりはない。
舞台はオックスフォード、彼自身優秀ではあるが、すんなり卒業したわけでなく、恋愛でつまづいたりで、中退という形で大学を去ることに。しかし、もともと明晰な頭脳の持ち主ゆえ、たちまちサーズデイ警部補に重用され、めきめきと頭角を表す、はずが、なぜか警部補の上司、警視正からは嫌われ、なかなか昇進する機会に恵まれない。
しかし、難事件を、それこそ動物的な勘を働かせて次々に解決していくことになるので、さすがの警視正も一目置かざるを得なくなる。
彼の持つ雰囲気は独特で、風貌もさることながら、人付き合いも下手くそで、同年代の女性からもてることも、ほとんどない。どこか、大昔の刑事コロンボを思わせるようなキャラとして描かれる。
鮮やかな推理で見事に事件解決していくが、脚本が粗く、エピソードによっては、いきなりそこ?っていう解決の仕方に違和感を持つこともあるが、全体として、大いに引き込まれる。彼が部類のクラシック好き、なかでもオペラ、それもイタリア・オペラが好きという点でも好感が持てる。地元の合唱団員でもある。